遠く離れた檀家と寺院

お参り

見直され始めている墓地の持ち方

人が亡くなると遺骨を一般的には先祖の埋葬されているお墓に埋葬します。墓地法のなかった時代にはお墓を庭や空き地にお墓を建てることもありましたが、現在は認められていません。お墓は墓地法が施行されて以来、宗教法人と社団や財団法人、あるいは地方自治体の運営する墓地にしか作れなくなっています。運営主体の違いで各々、寺院墓地、民営墓地、公営墓地と言われるようです。民営墓地と公営墓地は作られた歴史が比較的浅く、広々とした土地を造成して公園を作るような意識で作られているので社会通念上、霊園と呼ばれています。このため、寺院の周囲にある墓地と区別されています。檀家は寺院の金銭面を支える代わりに葬式や法事を行う場合に寺院を利用できることで支え合う関係が昔からできていました。こうして、平素は寺院側が境内にある檀家のお墓を管理してくれていたので、高度経済成長をきっかけとして檀家は便利さを求めて遠く離れた東京など首都圏に引越していったわけです。ところが、東京のような都会暮らしでは気ぜわしさが加わって故郷へ行く機会が徐々に減ってしまったようです。こうした事情などにより地方の人口減少あるいは付き合いや交流の希薄化等の影響が社会に急速に広まるにつれて寺院と檀家の関係も急速に薄れてきたようです。東京など首都圏各地に比較的多い霊園でもお墓の持ち主が代替わりせずに無縁仏になり、荒れ放題のお墓が散見される時代になりました。葬儀の簡素化が東京など首都圏から社会全体に広がってきましたが昨今、お墓の持ち方まで考え直す風潮が広がっています。